【ホンダ】オデッセイ(初代RA1-5型)

昨今のミニバンブームの火付け役ともいえる初代オデッセイ。CR-Vやステップワゴンと並んで、当時苦境だったホンダを救った救世主の1つです。

当時の主流はバンをベースにしたハイルーフミニバンでしたが、全高が低くてスライドドアを持たない、新たなミニバンの形を実現し、その新鮮さが魅力となって大ヒットとなりました。

 
 
 
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【RA1-5型オデッセイの歴史】

 

 

初代オデッセイが発売された1994年当時の各メーカーのミニバンラインナップと言えば、100系ハイエースやE24型キャラバンなどの大型ハイルーフミニバン、タウンエース/ライトエースや初代セレナ、3代目ボンゴ、デリカスターワゴンなどの中型ハイルーフミニバンが主流の中、エスティマやW30型ラルゴ、デリカスペースギアなどの短いボンネットを持つハイルーフミニバンが登場していました。
1980年代から日産・プレーリーがロールーフミニバンとして生産されていましたが、全長4350mm程度の小柄なボディにスライドドアを持つパッケージングで、人気・売上ともに低迷していました。

一方でホンダは、セダンやクーペが主力で、ミニバンやSUVをラインナップしていなかったため、ミニバンブームやSUVブームに出遅れ、業績が低迷していました。そんな中、限られた予算の中で、アコードのプラットフォームを流用して開発を行い、エンジンもアコードと同じものを流用して開発されたのがオデッセイです。

 
 
 
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全長4750mm×全幅1770mm×全高1645-1660mmと、3ナンバー専用の大柄なボディが与えられ、2列目シートの仕様により6人乗りか7人乗りの2種類が用意されていました。また、コラムシフトを採用することで、前席から後席へのウォークスルーを可能にし、室内空間の広さや利便性を高めました。
さらに、3列目シートを床下に収納することでフラットな荷室とすることができ、ゴルフやアウトドアなどにも使い勝手のいい仕様が人気の要因でした。

エンジンは当初、「F22B型(直列4気筒SOHC・2156cc)」のみ。トランスミッションは、MT設定はなく、4速ATのみの設定でした。サスペンションには、操縦安定性のいい4輪ダブルウィッシュボーンが採用されました。

グレード構成は、7人乗仕様のみの「B」と、6人乗も選択可能な「S」「L」の3グレード。1996年1月に最上級グレードとして「エクスクルーシブ」が追加されました。

発売翌年の1995年には、12万5000台を超す販売台数を記録し、普通自動車(3ナンバー車)では長年首位だったクラウンを抜き去りました。

 
 
 
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1996年9月には初のマイナーチェンジを受け、両席エアバッグとABSの標準装備化や、ハザードスイッチの位置変更などが行われました。
また、「S」をベースに装備を充実させた「M」グレードが設定され、代わりに廉価グレードである「B」が廃止されました。

1997年8月に再度マイナーチェンジを受け、「F23A型(直列4気筒SOHC・2253cc)」に変更され、145ps→150psに出力が向上。フロントグリルの変更や、メーターパネルの変更、キーレスエントリーの標準装備化などが行われました。
専用アルミホイールや前後のロアスカート、サイドプロテクターなどを採用した「Sキット」をメーカーオプションとして設定し、上級グレードである「エクスクルーシブ」は廃止となりました。

 
 
 
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 2か月後の10月には、「J30A型(V型6気筒SOHC・2997cc)」を搭載した「プレステージ」が追加され、
「VG」と「VZ」の2グレードを設定。2.2Lや2.3Lでは非力だったアメリカ市場向けに新開発されたエンジンが、日本でも設定されました。

1998年1月、「M」をベースに、エアロパーツやボディ同色グリル、専用シート地、ブラック木目調パネル、革巻きステアリングホイールなどを装備した特別仕様車「エアロスピリット」を発売。

さらに1998年5月には、プレステージ「VZ」をベースに、専用アルミホイールや専用内装色などを採用した、特別仕様車「リミテッド」を発表しました。

11月にも新グレードが2つ追加されました。
「ファインスピリット」は、「M」をベースに専用アルミホイールやブラウン木目調パネル、
ブラウンのシート地などを採用したグレード。
「VGツーリング」は、プレステージ「VG」をベースに、エアロパーツやボディ同色グリル、
専用アルミホイール、フロント電動サンルーフなどを装備。
また、新ボディカラーの追加、オプションカラーを選択できるグレードの拡大などを実施しました。

 
 
 
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1999年5月、「M」をベースに、ボディ同色グリルやドアハンドル、ナビゲーションシステムや木目調ラジオパネルなどを装備した特別仕様車「ナビスピリット」を発表。

さらに8月、「S」をベースに、ボディ同色グリルやドアハンドル、プライバシーガラスなどを標準装備した特別仕様車「スマートスピリット」を発表しました。

1999年12月にフルモデルチェンジが実施され、2代目(RA6-9型)にバトンタッチ。
初代オデッセイは、それまでにはなかった乗用車に近いミニバンのスタイルを確立し、現代のミニバンに大きく貢献したモデルと言えるでしょう。

 

【諸元】

 

ホンダ・オデッセイ(RA1-5)

全長×全幅×全高 4750mm×1770mm×1645-1660mm
ホイールベース 2830mm
車両重量 1470kg(FF)/1530kg(4WD)
乗車定員 6/7名
エンジン F22B型 直列4気筒SOHC 2156cc(145ps/5600rpm)
F23A型 直列4気筒DOHC 2253cc(150ps/5600rpm)
J30A型 V型6気筒SOHC 2997cc(200ps/5500rpm)
駆動方式 FF/4WD
トランスミッション 4AT
タイヤサイズ 205/65R15