【マツダ】サバンナRX-7(2代目FC型)

1985年に登場した2代目のRX-7は、よりスポーティに、よりラグジュアリーに生まれ変わり、ロータリーエンジンのイメージリーダーとして活躍しました。

最高215psを発揮するモデルも登場し、ライバルとは一線を画すスポーツカーへと成長しました。

 
 
 
 
 
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マツダ・サバンナRX-7(2代目FC型)の歴史】

 

 

1970年代、排出ガス規制に追われてパワーダウンを余儀なくされ、活気のなくなっていたスポーツモデル市場。1978年にマツダが送り込んだサバンナRX-7(初代SA22C型)は、ロータリーエンジンの搭載や、低くて薄いハッチバッククーペのスタイリング、ガラスハッチやリトラクタブル式ヘッドライトなどの魅力溢れるデザインなどでスポーティさを演出し、優れた走行性能の割にリーズナブルだったことなどで、若者に人気のモデルとなりました。

1980年代に入ると、スポーツカー市場も活気を取り戻し、1981年登場のトヨタセリカ(3代目A60型)やいすゞ・ピアッツァ(初代JR120/130型)、1982年登場のホンダ・プレリュード(2代目AB/BA1型)、1983年登場の日産・シルビア/ガゼール(S12型)など、魅力と個性が溢れるモデルが登場していました。
バブル景気に向かい、クルマもラグジュアリー化が求められる中、比較的廉価にスポーツカーを実現したRX-7では、商品力が不足し、1985年にフルモデルチェンジを迎えました。

プラットフォームは新たにFCプラットフォームが開発されました。リアサスペンションはセミトレーリングアーム式に変わり、四輪独立懸架。トーコントロールハブを組み込み、「4WS感覚」というキャッチコピーが使われました。
フロントブレーキには、対向4ピストンのアルミキャリパーを日本で初めて採用。

エンジンは、コスモ(3代目HB型)に搭載されていた「13B型(2ローター・654cc×2)」を採用。インタークーラー付のツインスクロールターボを装備し、様々な専用機構も組み込まれ、最高出力は185psを発揮しました。
トランスミッションは、5速MTと4速ATを用意。

 
 
 
 
 
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全長4310mm×全幅1690mm×全高1270mmのボディサイズで、先代に比べて大型化。左右に巻き込んだ大きなガラスハッチや、リトラクタブル式ヘッドライトなど、先代のイメージを踏襲しつつ、曲線をうまく使って各部を厚く表現し、上級に進化しました。

1985年10月のデビュー時には、廉価グレードの「GT」、標準グレードの「GT-R」、ビスカス式LSDやアルミ製ボンネットを採用した「GT-X」、オートクルーズやサンルーフなどの装備した上級グレードの「GTリミテッド」の4グレード体制。
高性能で硬派なスポーツカーの登場に、走り好き達からの人気を獲得し、デートカーとして流行し始めていたスペシャリティカーとは一線を画しました。

1986年8月には、後席を備えない2シーターモデルの「∞(アンフィニ)」を限定発売。アルミ製ボンネットや専用ダンパー、BBS製鍛造アルミホイール、MOMO製ステアリングなどを装備しました。以降、6回に渡り限定販売されました。

1987年2月、本革シートやCDプレーヤーなどを装備した最上級グレードの「GTリミテッドスペシャルエディション」を追加。

 
 
 
 
 
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1987年8月には、ロータリーエンジンの誕生20周年を記念したカブリオレモデルが登場しました。電動ソフトトップを装備し、フルオープンだけでなく、トップのみを外してタルガトップでの走行も可能でした。
クロスメンバーなどの補強材でボディ剛性を確保し、内装には撥水加工の本革を使用。フルオープンでもCd値0.39の空力性能で、当時のオープンカーでは世界トップレベルでした。

 
 
 
 
 
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1989年4月にマイナーチェンジを実施。エンジンの改良により205psに出力を向上させました。リニアアクセレーションシステムや電子制御メタリングオイルポンプを採用するなど、着々とロータリースポーツとしての完成度を高めていきました。
リアコンビネーションランプのデザイン変更や、ドアミラーのボディ同色化、前後バンパーのデザイン変更、内装デザインの変更なども併せて行われました。廉価グレードの「GT」は廃止。

1990年6月には、∞のエンジンの高効率化により、215psを発揮。

1991年12月に3代目FD型にフルモデルチェンジとなり、販売終了。カブリオレは、1992年12月まで生産が継続されました。
時代は平成を迎え、スポーツカー市場は280ps時代に突入し、3ナンバーボディに大型化。280psの達成は他車より遅れましたが、RX-7も3ナンバー専用ボディの新世代に進化していきました。

 
 
 
 
 
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スペシャリティカーの一角だった初代SA22C型と、本格スポーツカーとして活躍する3代目FD型との間を、うまく取り持った2代目FC型。
国内の道路事情やワインディングでの扱いやすさなどから、3代目のデビュー後も、5ナンバーサイズの2代目の人気は衰えることはなく、走り好きを魅了し続けました。

 

 

 

【諸元】

 

 

マツダ・サバンナRX-7(2代目FC型)

全長×全幅×全高 4310mm×1690mm×1270mm(~1989.4)
4335mm×1690mm×1270mm(1989.4~)
ホイールベース 2430mm
乗車定員 2名(∞/カブリオレ)
4名
エンジン 13B型 2ローター ICターボ 654cc×2(185ps/6500rpm)(~1989.4)
13B型 2ローター ICターボ 654cc×2(205ps/6500rpm)(1989.4~)
13B型 2ローター ICターボ 654cc×2(215ps/6500rpm)(1990.6~・∞)
駆動方式 FR
トランスミッション 4AT/5MT
タイヤサイズ 205/50R15
205/55R16